◆WSDPとWSDOは同じ女性自立支援団体です◆
WSDPは、ネパール語でマイラ(女性) シップ(技術) ビカス(開発) (ァィ)ヨーザナ(計画) というのを英訳して、Women's Skills Development Project そして最後に、地名のポカラPokharaをつけて、WSDPポカラ、WSDPPというロゴを使っていました。
ところが、ネパールでは、多くの援助機関が「〜〜プロジェクト」という名称の事業を展開しているために、本来プロジェクトには「援助」という意味はないのに、「〜〜プロジェクト」というのは、海外の援助機関によるものだというイメージが持たれるようになりました。またそういったプロジェクトは5年計画など限られた期間だけ実施されていて、あとはネパール側が継続していきます。
「WSDPはどこの(国や団体の)援助を受けているの?」「いつまでのプロジェクトなの?」と尋ねられることが多く、誤解されているとわかりました。そこで代表のラムカリ・カドカさんたちは、かねてから名称を変更しなくてはならないと考え, Women's Skills Development Organization(WSDO)になりました。省庁等にも登録してある名称を正式に変更するには時間がかかりましたが、昨年(2011年)、無事に手続きを終えました(日本で、この名称変更にいち早く対応したのはシャプラニールさんです。現地との連携は、さすがです)。
当初ののロゴのインパクトの強さもあり、「WSDPP」が浸透しているため、「WSDO」はWSDPの偽物と誤解されることもあります。
日本なら、名称変更があれば、商品についているWSDPのロゴのラベルは全部はずしてWSDOに替えますが、「もったいない」。すでに生産してあった商品のラベルは、そのままとしてあります。また、WSDOに名称変更した後に生産した品も「まだ、WSDPのロゴを印刷したラベルが残っているうちは使おう」。それで、WSDPとWSDOのラベルがついたものが混在しています。
WSDOのあるポカラ(観光で有名な地方都市)には、このラベル印刷に対応できるところがありません。カトマンズの業者に注文して作ってもらうため、費用も時間もかかります。費用がかかってもラベルが必要だという見識がネパールのフェアトレード団体にはあります。ラベルの納品が遅れたため、商品の納品が遅れるという事態もあり、ラベルは多めに注文するようになり、それが「WSDPのラベルの在庫」につながりました。現在は、漸く、シルクスクリーンの技術を習得したスタッフが作成するようになりました。
時には、こんな、生産者の状況に思いをはせてみてください。